
北国の高原にある、静かな避暑地のホテル。ふっくらした体つきの中年男性と、若くて華やかな女性が、ロビーに現れた。支配人は、二人を恭しく迎え入れた。
最上階の部屋に通されると、女性は窓の外の湖を見て歓声を上げた。「見て、すごい眺め!ちょっとだけバルコニーに出ていい?」「ああ、行っておいで。落ちないようにな」女性は小走りで、外へ出ていった。
荷物が運び込まれると、支配人が一礼して言った。「ご用がございましたら、何なりとお申しつけください」
「じゃあ、冷たいビールをもらおうか。ここまで来る間に、すっかり喉が渇いてしまってね」
「承知しました。奥様には、何かご用意いたしましょうか」
男性は、ふと天井を見上げてから言った。「そうだな……○○を1枚、お願いするよ」
男性が頼んだものは、次のうちどれでしょう?
行き詰まったら、一つずつ開封してください。
支配人は、誰のことを「奥様」と呼んだのでしょうか。
男性が思い浮かべた「奥様」は、テラスにいる女性と同じ人でしょうか。
旅先から、家にいる人へ送れるものを考えてみましょう。
真相に最も近いものを選んでください。
絵はがき
答えは「絵はがき」です。
この男性は、仕事の出張だと家族に偽って、愛人とここへ来ていました。支配人が「奥様」と呼んだのは、バルコニーにいる連れの女性のことです。しかし男性の頭に浮かんだ「奥様」は、家で帰りを待っている本当の妻でした。
「出張先から連絡の一つもしないと、怪しまれる。無事に着いたと、はがきでも書いておくか」。つまり絵はがきは、妻に対するアリバイ作りのための買い物だったのです。
「奥様」と言われたら、目の前の女性のことだと思ってしまいます。男性の頭の中に別の「奥様」がいることには、なかなか気づきません。
掲載コンテンツは娯楽を目的とした推理クイズです。事件・登場人物・団体等は、クイズとして再構成された架空の設定を含み、実在の人物・団体・企業等とは関係ありません。
© 未解決ファイル - 図面と証拠で解く推理クイズ -