野鳥園に届いた予告状には、鳥のトリビアが並んでいた。しかし、怪盗が狙う鳥の名前は、どこにも書かれていない。
状況記録
パズル好きで知られる怪盗が、また警察に予告状を送ってきた。
「10月31日、野鳥園から鳥を一羽いただく。私が狙う鳥は、次の文に隠してある」
文は六つ。どれも鳥の豆知識のように見える(図を参照)。
担当の刑事は首をひねった。「この中に、狙われている鳥が書かれているのか?」
そこへ、野鳥園の園長が言った。「六つのうち、一つだけ間違いがありますね」
怪盗が狙っている鳥は、次のうちどれでしょう?
証拠品
怪盗の予告状鳥の豆知識が六つ。狙いの鳥は「この中」にあるという。 E-3
園長の証言「六つのうち、一つだけ間違いがありますね」
現場図面
図面
時系列
- 警視庁の刑事のもとに予告状が届く。
- 刑事が園長に相談。園長が、一つの間違いを指摘。
- 犯行予定日。野鳥園から鳥が一羽、盗まれる予定。
ヒント
行き詰まったら、一つずつ開封してください。
ヒント1を開封する
怪盗の文章は、全部が正しいわけではありません。
ヒント2を開封する
間違いを見つけるだけでは、「ただの物知りクイズ」で終わってしまいます。
ヒント3を開封する
園長が口にした、ある言葉をもう一度よく見てください。
推理する
真相に最も近いものを選んでください。
解決真相
ウソ
答えは「ウソ」です。
六つの文のうち、間違っているのは、ウ)「ペンギンは南極にしか住んでいない」です。ペンギンは南アメリカやアフリカ、オーストラリア、ガラパゴス諸島にもいます。
しかし、ペンギンを狙うなら、ただの物知りクイズです。怪盗はパズル好きなので、もうひと捻りあるはずです。園長の言葉は「一つだけ『嘘』がある」でした。この「嘘」と同じ名前の鳥こそが、狙われているウソ(スズメの仲間の小鳥)だったのです。
なお、ほかの五つの文は、いずれも事実です。ダチョウの目は脳より大きく、フラミンゴの桃色は餌の色素に由来します。ハチドリは空中で停止でき、カッコウは托卵をし、フクロウは首を約270度回せます。
推理ポイント
- 一つだけ間違いのある文を見つける
- 間違いを「嘘」と呼び替えて、言葉の意味を考え直す
- パズル好きの怪盗なら、もう一段ひねるはずだと推理する
なぜ騙されるのか
「嘘を見つけよ」という指示に従って、豆知識の正誤を調べる方向に頭が行きます。答えは知識ではなく、言葉そのものにあるため、探す場所がずれるのです。
類似トリック
- 言葉の同音や言い換えを使うひらめき型
- 「正しい答え」の先にもう一つ答えがあるタイプ
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